【ワンピースにみる恋愛学】恋はいつでもスリラーバーク
遊び人の友人との会話。
私「なんでいろんな女の子と遊んでるの?その女の子たちって彼氏いる子もいるんだよね?あんたも女の子たちもさ、寂しくないの?」
ちょっと間をおいて答えた始めた彼。
遊び人の友人「俺、前は結構一途でさ。彼女いた頃さ。でも何回も別れてさ、そのたびにまた誰かと付き合って。始まって終わって。その繰り返しで。別れる辛さだけが残ってさ。
それで気が付いたんだけど。もし最初から別れていたらさ。もし初めから好きにならなかったらさ。そんな痛みも感じないんだって。
だからだよ。最初から終わった遊びをするんだ。」
このセリフを聞いた私。
こ、こいつ……あいつに似ている……!
ゲッコーモリアだ……!!!!
どん!!!!!!
はい。
というわけですみません。
結局漫画ネタかよ!という突っ込みに対しては
「そーだよ。だって漫画すきだもん。てへ」とお答えしておくとして。
遊び人の友人のこんなセリフを聞いて私が思い出したのはワンピースに出てくるあのキャラ。ゲッコーモリアです。
ワンピースを読んでいるにはすぐお分かりになるでしょうが、読んでいない方にはちんぷんかんぷんでしょう。
ここで少し彼の説明をば。
彼は昔は自力の過信と野心に満ちた海賊でしたが、旅の中で彼の仲間全員を失う「悪夢」に見舞われ、以来死なない兵士であるゾンビに執着し始めた、ホラーチックなキャラです。
遊び人の友人の言葉が、ゲッコーモリアのあのセリフとそっくりだったんですね。
以下、ゲッコーモリアのセリフです。
ゲッコーモリア「仲間なんざ生きてるから失うんだ!!! 全員が始めから死んでいるゾンビならば 何も失う物はねェ!!!ゾンビなら不死身で!! 浄化しても代えのきく無限の兵士!!!おれは この死者の軍団で再び海賊王の座を狙う!!てめェらは影でおれの部下になる事を幸せに思え!!!」
友人は海賊王の座を狙うとは言ってませんが遊び人の友人の、不特定多数の女の子と遊ぶ理由とゲッコーモリアが自分の仲間が死者であることにこだわる理由。その根底に似通っている部分があると思ったんですよ、私。
両者とも、もう失いたくないんですよね。
大事な人を失うのがこわい。
始まりに怯えている。
だから友人みたいに嘘と性欲にまみれた世界にいなきゃならない。
だからモリアみたいに、暗くじめじめした世界にいなきゃならない。
だから友人みたいに、愛か嘘か、見分けがつかない世界にいなきゃならない。
だからモリアみたいに、生か死か、あいまいな世界にいなきゃならない。
彼らはそれでいいんでしょうか。
私のポリシーとして、世界はその人の思い描いたようになる、
というものがありますので、それらが彼らの望んだ世界なんでしょうね。