グッバイ・ゴダール ステイシー・マーティン可愛すぎフランス映画
友人に誘われて映画を見た。
フランス映画。
是枝監督を思い出した。
彼は言った。
映画が政治におもねるとき、決していいことはなかったと。
だが、この映画の主人公、ゴダールはどうだろう。
革命主義者である彼は映画を政治にかかわる手段としていた。
劇中に彼は、映画は日常を撮らなければいけない、とも言っていた。
かなり印象に残ったセリフである。
一方、映画でくらい夢を見させてほしいという人もいる。
映画は日常を切り取る必要があるが、ただの絵として切り取るのでなく、
日常に埋もれがちな、しかし忘れてはいけないものを
夢をみせるように魅力的に私たちに教えてくれる、それが映画であると思う。
そう意味では政治的プロバガンダとしての映画も娯楽としての映画もどちらも、
その映画の懐の深さに唸る他ない。
またフランス映画についての意見だが、うまくは書き表せないが、空間の切り取り方や、出演者とカメラの距離感が日本とはまったく違うように感じた。
フランス映画のほうが日本映画よりも力強く、強い輪郭をもった映像であった。
また映像と文字との親和性の強さについても感じた。
この映画はいくつかの章に区切られており、その区切りごとに題名が表示される。
日本やハリウッド映画しかみていない私にはそれすら新鮮に感じた。
だがこれについては、
映像の断片と文字、引用(スローガン、台詞、ナレーション)とが目まぐるしく洪水のようにあふれ、詰込まれた作風が特徴とされる wiki ゴダールについて
とあった。
フランス映画について勉強したいと感じた。
監督の言いたいことが映画の枠を超えたくてうずうずしている、そんな印象があった。
直観的であった。抽象的であいまいで言葉にできないということではなく、
より直線的に訴えかけてくる。
まあこれはゴダール独特の味かもしれないが。
フランス映画について理解するにはもっと多くのフランス映画をみる必要がある。
オススメがあれば教えてくださいな。