アラサー独身男子がおすすめするたった一冊の絵本
私クロ、今回は絵本の紹介をさせてください。
紹介したい絵本はこちらです。
これは私が小さいころに両親に買ってもらったものです。アマゾンでもまだ数点取扱いがあるようです。
この絵本は私のお気に入りであり、また絵本を読み聞かせしている多くのママさんにお勧めしたい一冊となっています。
今回の記事ではなぜアラサー独身男の私がこの絵本を紹介することになったかという理由をお話したうえで、この絵本の魅力についてご紹介します。
なぜ今この絵本を紹介するのか
毎晩母にお話しをせがんでいた私
なぜ今アラサーの私が絵本を紹介するのか、それについてはまず私の子供のころの話をさせてください。
私が小さいころは寝る前に母からよく絵本を読んでもらっていました。読んでもらう物語といえば、日本昔話の金太郎や人魚姫などのアンデルセン童話、ちょっと怖いグリム童話などおなじみのものばかりです。
小さいころは、その物語に夢中になりながらいつのまにか寝てしまう夜でした。今思い返すとしあわせな時間でした
うちには毎晩お話を聴かせてもらえるのは3つまでというルールがあり、今日は何をお話してもらうかなと子供ながらに真剣に悩んだことを覚えています。
一方の母といえば、毎日の仕事や家事でくたくたに疲れていたはずでしたが、毎晩よく読んでくれました。
そのおかげかわかりませんが、今の私は比較的本に親しむ人間に育ちました。昨年はジャンル問わず150冊くらいの本を読んでいるはずです。
私がなぜ今この絵本を紹介するのか
私のツイッターkuro_sokunikkiのお友達 のなかにママさん方が多くいらっしゃるようです。毎日育児に仕事に頑張っていらっしゃる様子をツイッターで知り、そんなママさんを応援する中で、ふと母のことを思い出したのです。
そしてママさんの中には、私の母のように毎日お子さんに読み聞かせをしているママさんがいるかもしれない、そう思いました。
もしそんなママさんがいたら、ぜひこの絵本を紹介したい。そう考えて今回の記事を書くことにしたのです。
おすすめする二つの理由
あらゆるお話を101話も収録
この絵本の特筆すべき点はその圧倒的ボリュームです。
名前からお分かりになるようにこの絵本には古今東西から集められた101話のお話が収録されています。
分厚い!
写真は実家の私の母に撮ってもらいました(笑)
一冊にこんなにお話が収録されている絵本は他にみたことがありません。
以下、収録されているお話を一部ご紹介しましょう。
はだかのおうさま
いっすんぼうし
さんびきのくま
長くつをはいたねこ
ねずみのすもう
みにくいあひるの子
六羽の白鳥
きつねの鳴き色
ありときりぎりす
などなど……
いかがですか、あ、これ知っている!といったものからこれどんなお話なんだろう、と興味をそそられるものもあったかと思います。
本棚にこれ一冊あればもう十分だと思わせるほど、コンテンツが充実しています。
一話一話が手軽な長さで読みやすい
収録されているお話が多い一方で、それぞれのお話が短くて読みやすいのもこの本の特徴の1つです。それぞれのお話は見開き2ページに収まっていますので、手軽に読み終えることができます。
子供にとってもひとつひとつのストーリーが短いので、飽きずに聞いていられるはずです。
私のベストオブ101話はこのお話!
この本に収録されている「黒姫物語」という日本の昔話が、私の一番お気に入りのお話でした。せっかくなので、この物語を少しご紹介させて頂きます。
昔々あるところで、それはそれは美しい御姫様である黒姫という人がお花見をしていました。すると茂みからスルスルと一匹の白い蛇がでてきました。そこで心優しい黒姫は蛇にお酒をついであげたのです。
しばらくして、ある素敵な若者が黒姫のお城に表れて、このように申し出てきたのです。「ぜひ姫をお嫁にほしい」と。
しかし実のところこの若者の正体も、お花見の時に黒姫がお酌をしてあげた白い蛇も、どちらも一匹の龍だったのです……。
と、この黒姫物語の前半はこのようなストーリーです。後半になると、どうしても御姫様を龍にあげたくないお殿様と龍の関係がこじれにこじれ、ラストはハリウッド顔負けの怒涛の展開が待ち受けているのですが、それはこの本を読んでのお楽しみということで。
まとめ
この記事の書いている間、「今日は何を読んでもらおうかな」と悩んだこと小さいころの記憶が思い出されて、感慨深い気持ちになりました。
101話収録という重厚な内容である一方で、一話一話手軽に読み終えることができ、お母さんにも優しい本になっています。
また小さいころの私のように一晩に読み聞かせを3つもせがむ欲張りさんも、必ず満足できるのがこの絵本です。
誰もが知るあの名作から、初めて知る物語までたくさんの物語に満ち溢れています。今日はこのお話、明日はあのお話など、長い間親しむことができることがこの絵本の魅力です。
どれも素敵な101話のお話がたくさんの子供たちに届きますように。