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父親が直腸がんになった話

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就業中。


母からの電話。


そろそろ電話きそうだなって思ってた。


今日は父の検査の日だから。


「もしもし、今電話大丈夫?」


「うん、大丈夫。検査どうだった?」


「今、お医者さんから話があって。お父さん、直腸がんだって。」


「そっか。やっぱりか」


母も私もあまり焦らない。だって知ってたから。うっすらだけど。


「これから手術の日取りとか決めるんだって。

 

あとリンパのほうに影があるから、手術の時にそれも調べるって。」


「転移ってやつ?」


「うん、そうみたい。あと、人工肛門になるみたい」


人工肛門?聴いたことあるけど。全然わからなかった。


「人工肛門?それどういうの?」


「私もよくわからないけど、小腸に案をあけてどうにかするらしい」


どうにかって。まぁ急に人工肛門って言われてもわかんないよね。


「保険は?手術費とか大丈夫?」


「それが、肛門のほうは保険がおりないって言われたみたい。

 

もう一度よく聞いてみる。」


母とそんな話をした後、父から電話。


「今おかあさんから聞いたよ。大丈夫?」ってしか言えなかった。


大丈夫じゃないだろうけど。でも、これしか思いつかないし。


「うん、気が重いけど。これから親戚にも電話するよ」


「うん、近いうちに私もそっちに帰るから。」


これだけ話して電話をきった。


直腸がんか。よくある話だよね。親ががんなんてさ。本当によくある話だよ。


人工肛門か。私の父親、人工肛門マンか。


ちょっと調べてみよう。