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私はできない感情労働ということ

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本記事はこのヤフーニュースの感想記事です。

headlines.yahoo.co.jp

3年前に私が就活したとき、たくさん悩んだり迷ったりしましたが、一つだけ理解していたことがありました。

 

それは、私は接客業を選ばない、という選べないということです。

 

私は常々、接客業に従事する方々のスマイルを尊敬していました。

 

なんでいつも笑顔でいられるの?
プライベートでいやなことがあっても心配で顔が暗くなったりしないの?
毎日毎日、企業のイメージを背負って明るく接客しているサービス業の人たち……。

 

特に日本社会において、世間は彼らに厳しいです。
私が上記に書いたような「接客業の人は常に笑顔が当たり前」という認識に常に最前線でさらされています。

 

私はサービス業界への就職を避け、建設業の営業となりました。確かに営業職ということで私も一定の明るさや笑顔が求められることがあります。

 

しかし、就業中ずっとお客さんの前にいるわけではないため、サービス業の人たちのように常にエンジン全開で明るく、感じのいい人、になる必要はありません。

 

私は基本的に周囲の状況よりも自分の感情を優先してしまうタイプの人間です。今でこそ「大人な対応」がある程度できるようになりましたが、時折「あ、イライラが顔にでちゃったかな」と思うことがあります。

 

だから、レストランやテーマパークにいったときは、そこで接客してくれる店員さんに対して、なんてすごいなんだろうと思っていました。


私にはできないことをしているんですから。しかし一方、心のどこかでそれが当たり前だと思っていた自分がいました。サービス業なんだから常に笑顔でいるのは当然である、と。

 

そんな気持ちでいた私は、この記事にでてくる「感情労働」という言葉を聞いてはっとしました。そうか、彼らが常に笑顔でいることって、あたりまえじゃないんだ!と。

 

常に明るく人当たり良く、そしてめまぐるしく変わるであろう現場の空気や、初めて会う客に合わせて対応を変えて、客の満足度を高めること。

 

これって誰にでもできることじゃない、その人の強みを生かした労働なんだということに気が付かされました。


お客様は神様、サービス業は常に明るくが当たりまえ、
という既存の価値観にとらわれてはいけない。

 

好きでその仕事に就いたんでしょと迫ることで、サービス業で働く人の「好き」を搾取してはいけない。

 

この記事の専門家が述べているように「感情労働手当」など、なんらかの対策がなされることを願います。

 

サービス業の店員さんにいつも救われている20代独身サラリーマンより。