獣になれない私たち 1話感想 ガッキーのワンナイトはよしてくれ
見ました。日本テレビ系列で毎週水曜日夜10時放送のドラマ「獣になれない私達」。
略して「けもなれ」っていうらしいです。
新垣結衣さんと松田龍平さんが出演し、脚本は、逃げ恥やアンナチュラを手がけた野木亜紀子さんが担当しています。
そんな布陣の元に放送が開始された本作ですので、当初私が見始めたときは、逃げ恥みたいな感じのラブストーリーかな?と思っていたのですが、ムムム、どうも様子が違うみたいです……。1話を見終わる頃には、続きが気になって仕方なくなっていました。そんなわけで本記事では、私が本ドラマをみた感想をつづっていきます。
ここではあらすじとかはあえてふれません。
見逃した方は日テレオンデマンドにて最新話だけ無料で見れるので、チェックしてほしいです。
ガッキーへのセクハラシーンはムナクソ
新垣結衣さん演じる昌が取引先からセクハラを受けるシーンがあるのですが、見ていてかなり気持ち悪いですね。私たちのガッキーに何をするんだ……。
しかし……。しかし良いです。良いのです。それはなぜか。このシーンが、他のガッキー主演のドラマと本作がそもそも違うことを視聴者に知らしめるものだからです。
「このドラマは逃げ恥のようにかわいく、切なく、キュンキュンするだけのドラマではありませんので、ご了承ください。このシーンに耐えられない場合は、今後のご視聴をお控えください。」
土下座するガッキーのさらさらした髪の毛が、いかにも粘着質な男の手によって撫でられるシーンをみて、私はこんな注意書きが画面にニュース速報のように白字で飛び出してくるのではないかと思っていました。
このドラマは一筋縄ではいかんぞ!そんなメッセージを感じることができました。
ガッキーの彼氏は「ない」
昌は田中圭さん演じる花井京谷と4年間付き合っているにも関わらず、結婚していないようです。作中では昌が住んでいる賃貸の更新通知が、同棲に踏み切れない二人のもどかしい様子表していました。なぜ4年も付き合っていて結婚していないのか。どうもその原因は、彼氏にあるようです。なんと彼氏の家には、元カノが同棲しているのでした。妹役の長門朱里は(私の大好きな)黒木華さんが演じています。
彼女がいるのに元カノと同棲って……。
ないわー。それはないわ。しかも昌はそれを知っている様子です。なぜ、許すのだ。
これはこれで、複雑な事情がありそうです。
昌は幼少のころつらい経験をしているようで、彼氏の母親との初会食時にそのことを説明している場面がありました。思ったんですけど、私が彼氏だったらそのことを母親に事前に伝えておくと思うんですよね、ふんわりとでも。なんかこの彼氏も一筋縄ではいかなそうな感じがします。
菊地凛子さんがかなり光ってる!
松田龍平さん演じる根元恒星の元カノ?役として菊池凜子さんが橘呉羽を演じているのですが、キャラがかなり際立っていていいですね。
1話終盤で昌は、呉羽が着ていたようなエッジのきいた服をきて出社し、パワハラ気味の社長に物申す場面があります。昌の精神的抑圧からの反発の象徴として、服装のイメージチェンジが用いられたのだと思います。昌も呉羽に憧れているような描写も冒頭にありましたし、呉羽が作中にどのような位置づけになっていくのか、かなり興味深いところです。
しかし、根元は急に呉羽に振られたのにその後もビジネスパートナーとして仕事を請け負うって度量深すぎじゃないですかね。
獣とはなにか
それにしてもこのドラマのタイトルって心をざわつかせるものですね。獣っておうおうおう。このタイトルにどんな意味があるのか、気になりませんか。ここでちょっと私の予想を書かせてくださいな。
ずばりこのタイトルは、この世知辛くつらい世の中における一縷の望みや人生の希望を意味していると考えます。獣とは人のこころを失った人間のことです。このドラマの登場人物たちは皆それぞれ問題や心の闇を抱えています。それがきっかけで、他の人を傷つけたり、利己的に利用したりするようになってしまうことを「獣になる」と表現しているのではないでしょうか。昌も虐待という辛い過去を背負っています。これからストーリが進む中で、それがもとで苦しい場面に陥りますが、最後は人としての優しさや誇りをもって生きていく、そんな意味が込めらていると予想します。
ガッキーのワンナイトはよしてくれ
次回以降はそれぞれの登場人物たちが抱える問題に順次スポットライトが当てられていくのでしょう。昌と根元の関係がどうなっていくのかも気になります。根元からのワンナイトの誘いを断った昌でしたが、これから関係をもっちゃうことあるのかなぁ、いやだなぁ笑
まぁ、一方であんな彼氏とは早く別れたほうがいいと思いますが笑
何はともあれ、いろんな意味で話題性のあるドラマでした。今後どうなっていくのか、2話に期待ですね。