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スノードーム

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本を読むのが好きでして。

 

ただ自分だけ楽しんでもあれだし。

 

自分の感想整理したいし。

 

てなことで、印象に残った本を紹介していくよ。

 

一回目はこれかなぁ。

 

スノードーム。

 

 

スノードーム

スノードーム

 

 

素敵な表紙ですよね。

 

スノードームっていったらあれですね、雪がふわふわ舞う置物。

 

そんなこの本のジャンルはね、ファンタジーになるのかな。

 

本の紹介するときってどのくらいネタバレしていいんだろ。

 

あのね、あなたがめっちゃ好きな人がいるとするじゃない?

 

もうめちゃくちゃ好き、とするじゃない?

 

もう好きで好きでさ。

 

でも振り向いてくれない。

 

この物語にもそんな男が登場するんですが、

 

報われぬ好意をずーーと抱えたその男の気持ちがさ、歪んじゃうんですよね。

 

でさ、まぁ、自分の気持ちに答えてくれない女性に対し

 

一線を超えてしまうんだけど。

 

その一線の超え方がさ、SFチックでファンタジーっぽくて。

 

非日常のストーリー展開。

 

一方でその男の気持ちの歪みが理解できちゃうんですよね。

 

その男、哀れで醜いんですが、読者は100%拒絶できない。

 

その男へのそんな共感は読者である自分に二つの役割を与えてくれていたんです。

 

少なからず誰もが持つであろう、誰かをほしいと思う欲望への

 

客観的な観察者としての自分と、その欲望に身を任せてしまった時の

 

もしかしたらの自分。

 

この物語を読み進めるとき、こんな不思議な感覚に陥るはずです。

 

すとんって、落ちちゃう。自然に。その物語の隙間に。

 

で、その作中に登場する醜い男への興味は、

 

いつしか自分自身への興味にもなって、あれよあれよという間に一気読み。

 

ま、そんな感じの本です笑

 

ちなみにこの本の冒頭のセリフ、

 

熱力学の第2法則、ひとつの系のエントロピーは増大する

 

ってセリフが一番すきです笑

 

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